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うつといっしょのニュース(2012-08-27)

2012-08-27 (Mon) 21:02[ 編集 ]
いじめに「第三者」なし 向き合わない教育現場

おかしなことになってきた。大津市の市立中学2年の男子生徒がいじめを苦に自殺した問題で、大津市教委の教育長がハンマーで殴られ重傷を負う事件が起きた。確かに、教育長の責任逃れの対応には批判が強かったが、暴力に訴えるのは論外である。

 ほかにも殺害・爆破予告や刃物を同封した脅迫文、脅迫電話が相次いでおり、滋賀県警が被害届を受理しただけで約40件にのぼる。このため市教委の入る市役所本庁舎は警備員を増員し、学校関係者の自宅も機動隊員が常駐して身辺警護にあたっている。

 余計な騒ぎに邪魔されて、肝心のいじめの調査、捜査は、まもなく夏休みが終わるというのに、まだ先が見えない。これでは自殺した生徒は浮かばれない。

 もう一度、問題の本質に立ち返るために、元中学教諭の東村元嗣さんからいただいた手紙を紹介したい。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120827-00000518-san-soci

東村さんは堺市などの公立中学で約40年間勤務し、定年後はいじめや不登校対策として設けられた「心の教室」の相談員を務めた。豊富な体験が綴(つづ)られていたが、なかでも「いじめに第三者なし」という言葉が印象に残った。

 東村さんはいじめへの対応をこう列挙している。

 担任の教師は、生徒を見ればまず声をかけ、その返事や教室の雰囲気などからサインをキャッチする。見て見ぬふりは絶対にしない。異常は素早く全教員に連絡して、学校全体で問題を共有する。

 家族が子供の異変をキャッチする。帰宅したら、学校であった楽しい話から順に聞く。話し始めたら、途中でコメントを挟まず、最後まで聞いてやる。異変に気づいたら、すぐに学校へ連絡する。

 教室では絶えず生徒たちに意見交換させ、発表の機会をつくる。いじめを受けた生徒には悔しかったことを手記にしてもらい、それを教室で読み上げて感想文を集め、二度といじめがないように誓い合う。

 教師、生徒、保護者がそれぞれ当事者なのである。もちろん教育委員会も含まれる。

 手紙から職員会議の雰囲気がうかがえる。いじめが起きると、担任の教師は“犯人捜し”にパニック状態となり、あるいは自信のない教師は助けを求めて言い訳に終始する。他のクラス、学年の教師からは、ああせい、こうせい、とさまざまな意見が出てまとまらず、結果、対応が後手後手になるという。

 こんな場面に遭遇して、東村さんは教室で「良い先生とは、良い生徒をつくること。良い生徒は、良い先生をつくるんやで」と話したそうだ。

 教育現場は閉鎖的で、大津の中学校でも、いじめにどう向き合ったのかうかがい知れない。誰もが「第三者」のように風当たりを避けている。

 真相を明らかにし、悲劇の再発を防ぐために、当事者は口を開くべきだ。それを脅迫やネット上に飛び交う誹謗(ひぼう)、中傷が妨げる。だから悪質で余計な騒ぎだというのだ。(論説委員 鹿間孝一)

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